まずは弊社国本より、なぜ今、安全講習会が必要なのか?というお話がありました。
「コロナ禍で停滞していた日本経済も復調に向かっている昨今、車両回送の取扱量も増えてきています。」
「取扱量が増えれば、当然事故が起きる可能性も上がっていきます。
そこで、安全講習会を実施し、未然に大きな事故を防ごうとのことで保険会社様にご協力をいただいているので、このあとしっかりと受講してください。
事故は起こさないことが当たり前、という意識を高めていただいて、業務にあたってください。
運転のプロであり、ものを運ぶプロである、という自覚をしっかりと持っていただきたい。皆が働きやすい環境を会社としてもしっかりと作っていくので、お互いに良くしていきましょう。何より、事故によって皆の安全・健康が損なわれることを防ぎたいのです。
また、制服や現場のルールなど、決まり事はしっかりと守っていきましょう。
クルマのメカニズムもしっかりと勉強してください。わからないことは、詳しい人に聞いたり情報共有をお願いします。」
ここからは、資料を見ながら、東京海上日動のご担当の方にが講習を実施されました。
実際に自動車保険会社として持っているデータ(一般車両)からわかることは
- 1年を通じて、全加入者の10%ぐらいが事故に遭遇する。そのうち半分が人身事故。
- ただし、10人に1人の割合で事故が起きるのか、というとそうではなく、何十年も無事故のかたもいれば、特定のかたが年に数回事故に遭遇する、という偏りがある。
- なので、事故が多い方がしっかりと対策、意識をすることで減らすことができる。
防止できる事故は、防止していきましょう。
資料に記載していますが、回避が不可能な事故もあります。それは保険でカバーするとして、自分たちで防げる事故とはなにか?以下のような特徴を理解しましょう。
- 自分のクセを自覚して対策する。
- キャリアカーなどが持つ、一般車と違った挙動を把握する。
- トラックは、他の業種の一般車よりも事故率が高いことを理解する。
- 50代以上が事故率高くなる傾向にある。
- 12時以降の午後が事故率が上がる。
- 路外の出入り、交差点での事故率は高い。(キャリアカー特有の動きに関連)
- 左折の事故も比較的発生しやすい。(車線変更も含む)
どうしても座席の位置が高いため、遠くが見えやすいが近くを見落としがちになります。つまり、前走車に近づきすぎてしまったり、ブレーキに気が付きにくくなります。
行けると思ったが擦ってしまった、ぶつかってしまったという事例が、一般的には本当にたくさんあります。そのため、「行けるかな?大丈夫だろう。」と少しでも迷った場合は、行けないことが多いです。その場合はやめておくのが懸命です。「迷ったらやめる」の意識を持ってください。
また、運転に自信があるかたほど「止まれる自身があったのに、止まりきれなかった」などの事例が報告されています。自信があるから車間距離を詰めて良いのではなく、逆に上手な方ほどしっかり車間距離をあける、という気持ちで行きましょう。速度に応じて変わる「2秒」の車間距離必須です。
講習会を受けて日が立つと、どうしても自分のクセに戻ってしまうので、ぜひ継続して意識づけしていってください。
以上講習内容でした。東京海上日動様ありがとうございます。
事故が起きないようにすること、そして万が一事故が起きてしまったとしても、すぐに報告することが大切です。信用を失うような事例が世間では騒がれていますが(事故を隠すとか、あおり運転とか)そういったことはトランスポートヒカリの方針には沿いません。厳正な対処をする事になってしまいます。会社としては、仲間である皆さんも守りたいですし、お客様も大切にしたいのです。そのあたりは本当にしっかりと理解して行動してください。
それでは皆様ご安全に!